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  Vol.2

住宅流通新聞 9月13日号「困った自称風水の開運家相本」から。
〈S氏〉
 気学とは、日本独特の家相方位学であり、明治の後半に創始された、まだ百年の伝統もない新参の「占い」である。日本人だけが気にしている「鬼門・裏鬼門」などというものは、この気学から来ている。

〈私〉
 気学という名称は大正13年に創始者である園田真次郎氏(地角・明治9年〜昭和36年没)によって付けられたのだから、明治後半より一時代新しい大正の後半である。
 家相・地相・方位・九星術は個別に我が国に伝わり、受け継がれてきたものを、園田真次郎氏が一つにまとめて気学と名付けたのが事実です。異なるものを一つにしようとすると、どこかに矛盾が生じるのは当然のことで、その矛盾を解消するための論理の組み立てはそれぞれの根幹に触れない限り創作ではなく、「進化というべきである」と、私は思うのですが。

〈私〉
 「占い」かそうでないかということは、相談者や部外者にとってはどうでもよいことだが、勉学研究者には重要であり、其の立場で申せば断じて「占い」ではない。気学(家相)は中国の春秋戦国時代に盛んになった五行説と、漢時代に陰陽説と合体した陰陽五行論(説)に基づいた東洋哲学である。あまり知られていないが、陰陽五行論は指圧や整骨などの東洋医学の基本であるため、この種の学校で必修になっており、また、五行説は仏教にも合流(地水火風空の五大、又は五仏)したとされ、五輪塔や五重の塔はこれを形にしたものだといわれている。

 私は、風水に哲学の有無、判断に如何なる根拠があるのか、そして技術面など、何も知らないので論評は控えますが、アマチュアではないのですから「占い」と公言する以上は、これらを確かめてからにするべきだと思っています。(詳しくは気学って?を)。

風水について朝日新聞に次のような記事があったのでその一部を紹介します。

☆ 95年3月1日 朝日新聞一面「恨」晴らしたい」
韓国「3・1独立運動」記念日抑圧の象徴、「鉄杭」撤去
 
日本からの解放50年を迎える韓国で(略)日本によって勝手に変えられた地名の復元、風水信仰を押さえるため聖なる山々に打ち込まれたと伝えられる鉄杭(てつくい)の撤去、(略)。新たな反日というよりも、植民地時代の「ハン(恨)」を自力で取り除きたいという韓国民の切実な願いに・・・・・・・略

☆ 同・囲み記事
“韓国の風水信仰”
 地気の作用を信じ山脈や丘陵、水流といった地勢のほかに陰陽五行なども合わせ、最も吉相の土地を選び、都城や住居、墳墓を造る。三国時代に中国から入り、李朝中期意向は主に主に子孫に繁栄をもたらす墓所選びとして民衆の間に根を張った。いまも墳墓の場所選びなどを職業とする風水師が3,4万人いるとされる。

☆ 96年11月2日 朝日新聞学芸欄 「風水上陸か」
 「韓国の風水師たち」(人文書院)の著者で大阪市立大学文学部助教授の野崎充彦さん(朝鮮古典文学・文化)は、「一口に風水といっても、香港や台湾の、建築空間における風水、韓国の古典的な風水と、それぞれに違う。国土や歴史と密接に関係している。韓国の場合、強い同族意識風水の核を作っており、批判もある一方で、風水は根強い。日本では背景が違う」
日本のブームについては、神秘主義への関心が高まっているなかでの、一つの表面的な流行と見るものの、「一種のアジア回帰でもある」と指摘する。
 日本版の風水は、どんな顔に落ち着くのだろうか。

☆ 同・囲み記事  “辞書に見る風水説の消長”
 風水の説明を辞書でたどると時代による解釈の変遷がうかがえる。日本最初の本格的国語辞書を編纂した大槻文彦の“大言海”では「陰陽家が墳墓の地の善悪を見る“術”としてとらえ」「風水、宜シキヲ得レバ、子孫繁昌スト云フ」とある。戦後の簡便な辞書では、「三省堂国語辞典」「新明解国語辞典」「辞林21」「岩波国語辞典」などにも、説明はない。

 最近の“広辞苑”第4版や“大辞林”第2版では「陰陽家による術とは限定せずに、意味を占いなどに広げ、風水の対象も墳墓だけでなく、住居や都城などを加えている」

 昨年末刊行の“大辞泉”になると、中国の伝統的な自然感の一つと解釈する。
「地勢や方位、地脈や陰陽の気などを考え、そこに生きる者とそこで死んだ者すべてによい自然環境を求めようとするもの」術や占いより、自然環境に着目した説明になっている。

 私の風水の知識は、前回書いたNHK特集は別にして、まともなものは上記の記事から得た程度に過ぎません。これから憶測すると墓相に近いものが、大は都市計画?、小は宅地相?に発展したもので、元々家相のように小さなものは対象にしていなかったと思うのですが。

風水 [][][][
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