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南の代わりを北がする?   ”現代日本の家相学”  祥氣舎より発売中

 この図は顧客の紹介で来られた人が持参したもので、南が欠け込み、北に張り出しがあります。

 施主は若いころに少し勉強したことがあったので自分で考えようと思ったのですが、奥さんに「餅は餅屋に」と言われ、著名なA氏に依頼して出来上がったのがこのプラン(外形)です。これを見た施主はA氏に南の欠け込みを指摘すると、「北の張り出しがその代わりをする」と答えたため、再確認のつもりで私のところへ相談に見えたのです。

 不足部分に余ったものを埋めて形を整えると言われると、「なるほど、そうなのか」と納得しそうになりますが、家相は数学ではありません。家相とは家の形なりに充満している「気」の作用です。
 確かに南と北に関連性はありますが、南には南の、北には北に、各方位には固有の作用があるのですから、北に南の代役をさせると言うのはあまりにも滑稽です。

 例えば、人体に於いて北は子宮、南は脳に当たるので、A氏の答えは、この家の住人は脳の代わりを子宮がすると言っていることになります。A氏は、欠け込みと張り出しの面積が同じゆえ「代わり」と言ったのでしょうが、一昔前「女は子宮で物事を考える」という、女性を侮辱した言葉がありましたが、このプランはそれを図にしているように思える、というのは少し穿ち過ぎなのでしょう。

 南北の固有の作用は吉凶共に影響を及ぼすのです。

 このプランが現実化すると、北の吉作用と南の凶作用は独立したものであり、それが前後して、時には平行して住人に及ぼすことになります。凶作用を吉作用で埋め合わせすることは出来ませんから、決して差し引きすればチャラになるということはないのです。



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