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暦に載っている方位図(1)

 世間は広いもので、気学・四柱推命・姓名学など、一人で多数の売り物を看板に掲げる才能豊な人が大勢います。私が中学生の頃、母親のお供をした先がこのような所でした。
 母は親父の会社の従業員の移転方位を聞きに行ったのですが、そのとき先生は新聞販売店の名前が入った暦を見ていたのです。占い嫌いの私が何故付いて行ったかというと、占い好きの母親をからかってやろうと、アラ捜しをするつもりだったからです。

「ただで貰った暦で分かるくらいなら、お金を出して聞きに来ることはないのに」と、つぶやいて母親に叱られたことを今でも覚えています。

 暦について私の知識は、日の吉凶を占う「大安」や「仏滅」などの六曜、朝廷の儀式や戦略などに用いられたという「角」や「危」などの二十七宿(俗称二十八宿)、そして「建」や「平」など日常の行事に使う?十二直を知るためのもの、と云う程度のいい加減なものです。しかし、一般の人が手にするような暦で、大事(移転など)に際したときの方位を判断すると危険であることは事実です。

その理由は
1.一方位が方位の分界(45°均等か30.60°か)は別にして、歳破(月破)方位が曖昧なことです。
下図はある暦に掲載された平成14年の方位図とその説明です。

吉凶神 方位 解   説
歳徳神 今年のあき方(恵方)。この方位に向かって事を行えば何事も成熟する
太歳神 新築・縁組など、祝い事に大吉
歳破神 普請・縁組・移転・旅行は凶
大将軍 この方角への普請・婚姻は慎重に。
姫金神 全てに凶



 説明によると14年の歳破を「子」の方としているのは間違いでありません。しかし図を見ると北45度の三分の一である15度の範囲を歳破と表示しています。360度を子〜亥までの十二支で割ると30度ゆえ、子の範囲は30度であるはずです。おまけに隣の15度を歳徳(あき方・恵方)として、この方位に向かって事を行えば何事も成熟するとあります。
北の範囲を45度にするか30度かという議論は別びして、大吉と思った方位が大凶だったということに成りかねません。

十干の方位
 余計なことですが、甲・乙〜壬・癸の十干を方位に当てはめると、[360÷8=45]ですから今年の恵方「壬」は45度あるので、図では亥と乾まで入ります。
(十干の戊・己は中央ですから方位は八つです)

 左図は同じ暦に載っている一白水星の方位吉凶図です。
その説明は下記のとおりです
吉方=壬癸 辰巽巳
凶方=子 丑艮寅 甲卯乙 丙午丁
     未坤申 庚酉辛 戌乾亥
この問題点は、絶対犯すべきでない暗剣殺・五黄殺・本命殺・的殺の大凶方と、場合によれば移転可能な殺気方の区別がないのはまだしも、歳破方を子(図では15度)に狭め、両サイドの壬・癸が吉方になっています。

二黒・三碧の人は的殺と本命殺ゆえ、凶と表示されるので間違わないでしょうが、三碧は一白だけでなく四緑と九紫の人にも吉方(歳破・暗剣殺でなければ)ですから大問題です。



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