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家相プランに悩んだとき、そして
    家相に拘る施主に悩む設計・施工者のために


 家相プランを取り入れる際に参考となるのが、建築家の著作、暦などが掲載している家相吉凶図を含む家相本で、大概の人は数冊を購入します。なぜ1冊にしないかというと内容が違うからです。近ごろはこれにインターネットと異質の風水が加わったため、情報はものすごく豊かなのですが、却ってこれが悩みの種になっています。

 相談者の大半が「どの本を信用して良いか分からなくなった」と云われます。そういうときは何時も「家相は科学と違って五行説を基にした哲学だから、‘絶対・・・・とか、必ず・・・・になる’と云う答えはあり得ないし、他の発言に対して間違いだと決めつけることも出来ない。参考にするなら1冊だけ残して後は捨てた方が良い」とアドバイスをします。そうすれ迷いからは脱出出来るでしょうが、今度は新たな悩みに突き当たることになります。

 それは家相本の多くがプラン図を多用しているからです。本来プランは土地に合わるものなのに、先にプランありきでは順番が逆です。掲載プランを採用しようとすると、敷地の面積、間口と奥行き、道路の方位など、プラン通りに建築出来る土地を探さなければなりません。金と暇があって場所を選ばなければ可能でしょうが、大概の人は希望の地域があるし、既に土地を持っている人もいます。

「家相は住む人を選ぶ」
 大概の家はどこかに家相的な欠点を持っていますが、それが住人に対してどの様な、そしてどの程度の影響を及ぼすかということが大事なのです。それにも関わらず多くの書籍が基にしている「家相吉凶図」は、特に大事でもない鬼門を特別扱いしたり、住む人に関係なく「○方位の**は凶・◇◇は吉」などと、至って観念的なものですから、建築に携わる人の「家相持ち出されると家が建たない」という声は当然のことであると言えます。

 本書は吉相プランを造るのに必要な情報はあらかた掲載しています。実際の作成に際しては、いくつかのポイントを押さえたうえで、「家相とは何か」を念頭に「家相は住む人を選ぶ」「住み良い家は良い家相」と言う考え方に立てば難しいことではないはずです。